観光客で混雑の京都駅 解決策を高校生が提案

観光客が集中することで京都駅で起きている課題について、京都市内の高校の生徒が、みずから考えた解決策の発表会が開かれました。

京都市下京区の京都市立美術工芸高校では、1年生が、観光客が集中することで京都駅で起きている課題とその解決策をテーマに、先月(5月)からフィールドワークなどの調査を行ってきました。
27日は成果を発表する会が開かれ、JR西日本の社員や京都市の職員などが見守る中、生徒たちはJR嵯峨野線で乗客がホームの一角に集中して混雑していることを指摘しました。
そして、▼ホームに掲示されている分散を呼びかけるポスターの文言を変更することや、▼ホームの柱に連続する漫画を掲載し、読み進めることで乗客を誘導するアイデアなどを提案していました。
すぐれたアイデアは、実際に京都駅で活用されるということです。
参加した生徒は「大好きな美術と社会問題を結びつけて解決に取り組むことで、何気なく歩いている京都駅の景色もいつもと違い貴重な経験になりました」と話していました。
JR西日本京滋支社地域共生室の別所弘茂 主査は「私たちも思いつかないような新しいアイデアなど、学びや気づきがありました。提案も参考にしながら混雑緩和に取り組みます」と話していました。