京都 知恩院の国宝の三門にアルファベットのような傷

京都市東山区の知恩院の国宝の三門の柱に、ひっかいたような傷がつけられていることがわかり、警察は文化財保護法違反の疑いで捜査しています。

18日午後、京都市東山区の知恩院で国宝の三門の柱に傷がつけられているのが見つかり、知恩院が19日に警察に届け出ました。
警察によりますと、三門の柱の1つに、高さ1メートル60センチほどの位置に縦横十数センチほどの範囲で、傷がつけられていたということです。
かたいものでひっかいたような傷で、アルファベットのSやDのように見えるものもあるということです。
警察は、何者かが意図的に傷をつけたものとみて、文化財保護法違反の疑いで防犯カメラの映像を確認するなどして捜査しています。
知恩院の三門は、1621年に徳川幕府の2代将軍、徳川秀忠によって建立され、高さおよそ24メートル、幅およそ50メートルの日本最大の本瓦ぶきの三門で、国宝に指定されています。

三門近くでキッチンカーで営業していた男性は、「突然、警察が来て観光客の誘導を始め、何が起きたのかわからず心配して見ていました。美しいお寺に傷がつけられ残念です」と話していました。