福知山で連続放火の罪に問われた元大学生に懲役3年の実刑

去年(令和5年)5月から6月にかけて、福知山市の店舗や神社など6か所で火をつけたとして放火などの罪に問われた元大学生に対し、京都地方裁判所は「地域社会に大きな不安を感じさせた責任は重い」などとして、懲役3年の実刑判決を言い渡しました。

当時19歳だった元大学生は、去年5月から6月にかけて、福知山市内6か所で火を放ち、空き家の一部を焼損させたり、神社を全焼させたりしたなどとして、非現住建造物等放火などの罪に問われました。
12日の判決で、京都地方裁判所の増田啓祐 裁判長は、「犯行の動機は、大学生活で人間関係をうまく構築できなかったことにともなうストレスを解消するというものだった」と指摘しました。
そのうえで、「神社での放火は長い歴史を有する地域の信仰の場を失わせ、一連の犯行により、地域社会に大きな不安を感じさせたことも看過できず、刑事責任は重い」などとして、懲役3年の実刑を言い渡しました。