綾部の市民団体 「PFAS」対策の徹底など京都府に要望

去年、綾部市を流れる川から有機フッ素化合物「PFAS」のうち、有害性が指摘されている2つの物質が国の暫定目標値を上回る濃度で検出されたことを受け、地元の市民団体が京都府に対して対策の徹底や健康調査の実施などを求めました。

有機フッ素化合物「PFAS」の一種、「PFOS」と「PFOA」の2つの物質は有害性が指摘され、国内で製造や輸入が禁止されています。
去年8月、毎年の京都府の水質調査で、綾部市を流れる犀川とその支流4か所について、2つの物質をあわせた濃度が国の暫定目標値を上回って検出されたほか、翌9月の再調査では最も多い場所で国の値の126倍の濃度が検出されました。
また、去年10月には飲み水として使われていた市内の井戸1か所からも国の値を超える濃度が検出されています。
これを受けて、綾部市の市民団体の代表らが12日、府庁を訪れ、担当者に要望書を手渡しました。
要望書では、▼川の上流で排水を流し、原因とみられる事業者に対策を徹底させることや、▼健康への影響を心配している住民を対象とした健康調査の実施、それに▼住民説明会を行うことなどを求めています。
市民団体の永井祐子 代表は「府は住民の声に寄り添った対策を取ってほしい」と話していました。