伏見稲荷大社 五穀豊じょう祈り境内で田植祭

京都市の伏見稲荷大社で、境内の水田に苗を植えてことし1年の豊作を祈る「田植祭」が行われました。

「田植祭」は、五穀豊じょうの神様として知られる京都市伏見区の伏見稲荷大社で、毎年6月10日に行われています。
境内にあるおよそ300平方メートルの水田では、大勢の参拝者や外国人観光客が見守る中、茜襷(あかねだすき)に菅笠(すげがさ)姿の女性など、15人が稲の苗を丁寧に植えていきました。
水田の脇では、平安時代の衣装とされる「汗衫(かざみ)」を身にまとった「みこ」4人が神楽の演奏に合わせて「御田舞(おたまい)」と呼ばれる舞を奉納し、1年の豊作を祈っていました。
京都市中京区の50代の会社員は「興味深い行事で、このような文化が長く続いてほしいです。苗の成長具合をまた見に来たいと思います」と話していました。
植えられた苗は、ことし10月に行われる「抜穂祭」で刈り取られ、およそ1か月後の「新嘗祭」で神前に供えられるということです。