“島左近のものと伝わる墓”から人の骨か 京都の寺が発掘調査

京都市にある寺で、戦国時代の武将、島左近が埋葬されたと伝わる墓の発掘調査が行われました。
調査では、人のものとみられる骨が見つかり、専門家は今後、年代などを詳しく調べることにしています。

島左近は石田三成に仕えた戦国時代の武将で、1600年の関ヶ原の戦いで討ち死にしたとされています。
京都市上京区にある教法院には島左近が眠ると伝わる墓がありますが、関ヶ原の戦いのあとも生き延びたという伝説や、埋葬されたと伝わる墓が各地に点在することから、今回、寺は墓の修繕にあわせて、考古学者などに依頼して、発掘調査を行いました。
その結果、深さおよそ20センチの場所に埋められていた「かめ」の中から、人のものとみられる骨や歯などが見つかったということです。
寺は今後、研究者の協力を得ながら骨の特徴や年代などを詳しく調べることにしています。
調査に立ち会った国際日本文化研究センターの磯田道史教授は「骨の人物が島左近につながるのか研究が進むのを楽しみにしています」と話しています。