万博への子どもたちの招待事業凍結を 京都の教職員組合が要望

来年開催される大阪・関西万博に、京都府が府内の児童・生徒を招待する事業について、会場の建設現場で爆発が起きたことを踏まえ、京都教職員組合などが、安全を確認できるまで事業を凍結するよう、24日、府などに要望しました。

大阪・関西万博について、京都府は、府内の小学校から高校までの児童・生徒合わせておよそ25万人を対象に、校外学習などで訪れる際の入場料を全額負担することを決めています。
一方、万博会場になる大阪・此花区の夢洲では、ことし3月、作業員が溶接作業を行っていたところ、火花が可燃性のガスに引火して爆発する事故が起きました。
要望は、事故を踏まえて、24日、京都教職員組合など府内4つの教職員組合が連名で行ったもので、府と府教育委員会に要望書が提出されました。
要望書では、事故の状況を学校現場に情報提供するとともに、府と教育委員会として調査を行い、学校行事として安全に実施できることが確認できるまでは事業を凍結するよう求めています。
そのうえで、学校行事の行き先は各学校の自主的な判断に委ねるよう求めています。
京都教職員組合の中野宏之 委員長は、「『予算があるから行ってください』では無責任だと思うし、各学校が判断できるよう、まず情報を提供してほしい」と話していました。
要望を受け府と府教育委員会は、内容をよく読んで対応を検討するとしています。