スポーツに関わる手ぬぐい展 昭和初期の世相を反映 京都

ことしはパリオリンピックイヤーです。
開催に向け機運を盛り上げようと、昭和初期のスポーツに関わる絵柄の手ぬぐいばかりを集めた企画展が京都市で開かれています。

企画展は、京都市中京区にある手ぬぐい専門の美術館、細辻伊兵衛美術館がことし夏のパリオリンピックの開催を記念して開いています。
昭和初期のスポーツに関わる絵柄の手ぬぐい20点が集められ、このうち▼ベルリンオリンピックが開催された昭和11年制作の手ぬぐいは、4位入賞を果たした高飛び込みの女子選手がイメージされ、躍動感のある競技の様子が描かれています。
また、▼昭和15年(1940年)の開催が決まりながら日中戦争の影響で返上された“幻の東京オリンピック”をモチーフにした手ぬぐいは、中央付近にある日の丸のまわりに桜の花びらがあしらわれています。
手ぬぐいには当時の世相も反映され、スポーツへの関心の高まりを背景に舞妓さんが野球やボートに挑戦しているユニークなものもあります。
美術館の細辻伊兵衛館長は「当時の世相やスポーツを応援する作り手の気持ちも想像しながら楽しんでもらいたい」と話していました。
この企画展は7月に一部の作品を入れ替え、9月18日まで開かれることになっています。