葵祭で使われるフタバアオイを育てて奉納 京都 上賀茂神社

京都三大祭りの1つ「葵祭」を前に、参列者の装飾品などに使うフタバアオイが京都市の神社に奉納されました。

「葵祭」では参列者がフタバアオイなどで作った「葵桂」と呼ばれる装飾品を着けて都大路を練り歩きます。
11日は葵祭を開く神社の一つ、京都市北区の上賀茂神社に近所の子どもや企業の関係者などおよそ100人が育ててきたフタバアオイの苗、あわせておよそ900株を持ち寄って集まり、境内にある畑に植え替えました。
神社によりますと、フタバアオイはかつては神社の境内などにたくさん自生しましたが、最近は数が減ってきていて、民間のプロジェクトが学校や企業に呼びかけて苗を育ててもらう取り組みをおよそ10年前から続けています。
参加した高校生は「学校のみんなで育ててきたので、葵祭で実際に使われるのはとてもうれしいです」と話していました。
また、上賀茂神社の高井俊光 宮司は「フタバアオイは昔から重要なものなので、この活動を続けてもらい、後世に伝えていきたいです」と話していました。
ことしの「葵祭」の行列は今月15日に行われる予定で、11日に奉納されたフタバアオイは来年以降の葵祭で使われるということです。