木津川 「吉岡家住宅」の「主屋」が国の登録有形文化財に

木津川市にある旧家、「吉岡家住宅」の建物が、国の登録有形文化財に指定され、10日、プレートの交付式が行われました。

「吉岡家住宅」の「主屋(しゅおく)」と呼ばれる建物は、江戸時代後期に建てられた旧家の母屋で、「かやぶき」と「瓦ぶき」を組み合わせた屋根が特徴で、歴史的に貴重な建造物として、去年、国の登録有形文化財に指定されました。
10日は、吉岡家の現在の当主に指定を証明するプレートなどが手渡されました。
土間には、7つの釜で同時に調理ができる「七連かまど」があるほか、冬場に食料を入れておく「芋穴」と呼ばれる貯蔵庫も備えています。
国の登録有形文化財は、府内に650件余りあり、木津川市では2件目になります。
プレートを受け取った吉岡菊子さんは、「この家で生まれ育ちましたが、昔、父親がこの家に誇りをもって住んでいると言っていた意味が最近はよくわかり、今後も住み続けたいです」と話していました。