京都三大祭り 葵祭の主役 斎王代が下鴨神社で「御禊の儀」

今月(5月)15日に行われる京都の三大祭りのひとつ、「葵祭」を前に、祭りの主役、「斎王代」が身を清める儀式が、世界遺産の下鴨神社で行われました。

葵祭の主役の「斎王代」は、平安時代に神社に仕えた皇室の女性「斎王」の代わりを務める女性で、毎年、京都にゆかりのある女性が選ばれています。
4日は、ことしの斎王代を務める、大手旅行会社社員の松浦璋子さんが京都市左京区の下鴨神社を訪れ、祭りを前に身を清める「御禊の儀(みそぎのぎ)」に臨みました。
十二ひとえをまとった松浦さんはおはらいを受けた後、境内を流れる「御手洗川」にゆっくりと両手を浸し、けがれを払いました。
そして、ぬれた手を拭いた「手水紙」と呼ばれる紙を川に流して祭りの無事を祈りました。
神社には大勢の人たちが訪れ、厳かな雰囲気の古式ゆかしい行事を写真に収めるなどして、静かに見守っていました。
葵祭は今月15日に行われ、斎王代とおよそ500人の行列が新緑の都大路を練り歩きます。