新アリーナ 京都府が概要公表 2028年度のオープンを計画

京都府は、向日市にある向日町競輪場に整備する方針を示している新たな「アリーナ」の概要を公表しました。
収容人員は8000人以上とし、2028年度のオープンを目指す計画です。

西脇知事は、26日、定例の記者会見で、向日市にある向日町競輪場に整備する方針を示している新たな大規模な屋内スポーツ施設、いわゆる「アリーナ」の概要を明らかにしました。
それによりますと、アリーナは、▼収容人員を8000人以上とし、▼イベントのない日も市民が日常的にスポーツに親しめるほか、▼文化・芸術やビジネスに関する催しなどにも活用できる施設を目指すなどとしています。
オープンは2028年度を目指す計画です。
費用は府が単独で整備した場合、340億円程度と見込まれるため、今後、事業者からアイデアを募るとともに、設計から管理・運営までを一括して契約し、負担の軽減を図りたいとしています。
西脇知事は、記者会見で、「全国のアリーナの最新の知見を生かした施設にするとともに、事業者から、工夫によってできるかぎり府民負担を減らすことにつながるような提案を期待したい」と述べました。
一方、アリーナの整備をめぐり、向日市の市民団体が26日、地元への説明が不十分だとして府に要望書を提出しました。
要望書では、十分な情報がなく、市民が戸惑っていると指摘したうえで、▼市民に説明の場を設けることや、▼周辺の道路が狭いなどの問題があるなか、それらを解決する保証をせずに整備をしないことなどを求めています。
市民団体の中村隆一 代表は、「市民には賛成と反対、両方の意見がある。府には具体的な説明を求めたい」と話しています。