4月29日の「大原女」時代行列に向け 着付けの最終練習会

かつて京都の町で農作物などを売り歩いた「大原女(おおはらめ)」と呼ばれる女性たちの姿を再現する時代行列が、今月(4月)行われるのを前に、衣装の着付けの練習会が開かれました。

「大原女」は、京都市北部の大原地区から農作物などを頭にのせて往復20キロほどを歩き、京都の町で行商をしていた女性たちのことで、鎌倉時代から昭和初期までおよそ800年にわたって続いたとされています。
この歴史を伝えていこうと参加者を募って、毎年春に大原女の衣装を再現した時代行列が行われていて、24日は、着付けの最後の練習会が開かれました。
指導者の高齢化などで、ことしは地元の女性たちが互いに教えあってきたということで、24日は10人が参加し、最終確認をしていました。
大原女の服装は着物が汚れないよう、すそを結んだり、たすき掛けにしたひもで腕まくりをしたりするのが特徴で、最初はおぼつかなかった参加者も今では15分もかからず着付けができるようになったということです。
大原観光保勝会の砂山綾子さんは「時代行列を楽しみに大原地区に来る人たちがたくさんいます。みなさんの思い出に残るように着付けをしていきたいです」と話していました。
大原女の時代行列は、大原地区で今月(4月)29日に行われ京都府内外からおよそ50人が参加する予定です。