3500巻のお経収めて回転 京都 大徳寺の経蔵 初公開

再来年(令和8年)で創建から700年となる京都市の大徳寺で、最大3500巻のお経を収め、内部が回転する国の重要文化財の蔵が初めて一般に公開されることになりました。

京都市北区にある大徳寺は、鎌倉時代末期に創建された禅寺で、境内の歴史的な建物のうち江戸時代初めに建てられたお経を収める蔵、「経蔵(きょうぞう)」は、国の重要文化財に指定されています。
中には、高さおよそ4メートルの八角形をした棚が設けられ、最大3500巻のお経を入れることができ、いまは半分ほどが収められています。
最大の特徴は、棚が回転することで、1回転させれば、収められているお経をすべて読み上げたのと同じご利益があるとされています。
ふだんは非公開ですが、再来年に寺が創建から700年となるのにあわせ、25日から初めて一般に公開されることになり、24日の内覧会では、特別に寺の責任者が棚を回転させる様子を披露していました。
臨済宗大徳寺派の福代洋道 宗務総長は「経蔵は大きな建物の裏に隠れるように建っていますが、寺にとって大切なところです。このような形でお経などを守ってきたことを感じてほしいです」と話していました。
経蔵の一般公開は、4月25日から6月2日まで行われます。