伊根で新たなオーバーツーリズム対策実施へ

いわゆる「オーバーツーリズム」が問題となっている京都府北部の伊根町で、観光振興に取り組む団体が、自家用車から公共交通機関に乗り換える「パークアンドライド」などの新たな対策を実施することがわかりました。

伊根町は、海に面した住宅の1階部分に小型の漁船を格納する「舟屋」で知られ、多くの観光客が訪れる一方、道幅の狭い地域に大型の観光バスやマイカーが乗り入れて渋滞が起きるなど、地域住民の生活に弊害が出る「オーバーツーリズム」が問題となっています。
こうしたなか、伊根町など京都府北部の7つの自治体などでつくる一般社団法人「海の京都DMO」は、オーバーツーリズム対策を支援する国の事業にプロジェクトを提案し、このほど採択されました。
プロジェクトはことし6月から実施する予定で、具体的には観光客が集中する土日と祝日に、マイカーを伊根町役場に駐車してもらい、手配したマイクロバスで「舟屋」周辺に移動してもらう「パークアンドライド」を導入します。
また、路線バスの混雑対策として、土日と祝日に宮津市中心部にある桟橋から日本三景の1つ天橋立を経由して伊根町まで向かう遊覧船も新たに運航する予定です。
「海の京都DMO」は「安全に観光ができるようにするとともに、地域住民の生活環境の改善を図りたい」などとしています。