宇治 平等院で“樹齢300年の藤”見頃迎える

宇治市にある世界遺産の平等院で、樹齢300年と伝わる藤が見頃を迎えています。

平等院は、NHKの大河ドラマ「光る君へ」にも登場する藤原道長の長男、頼通が平安時代に創建し、境内には樹齢300年と伝わる藤が植えられています。
藤は、「ノダフジ」という日本古来の品種で、およそ400平方メートルの棚に4株の木が一斉に花を咲かせ、およそ1万6000房が見頃を迎えています。
平等院によりますと、1週間ほど前に咲き始めたということで、あふれるように咲いた小さな花があたりにかぐわしい香りを漂わせています。
訪れた人たちは、一面に花が垂れ下がって薄紫色の滝のようになった幻想的な景色を写真に収め、楽しんでいました。
平等院の神居文彰 住職は、「房が長い、色が深い、香りがよいと三拍子そろった藤で、鳳凰堂(ほうおうどう)との取り合わせがすばらしい景色です」と話していました。
藤の花は今月(4月)いっぱい楽しめそうだということです。