京都第一赤十字病院問題 西脇知事“極めて遺憾 課題解決を”

京都第一赤十字病院について、日本脳神経外科学会が、専門医になるための研修を行う施設としての認定を停止したことを受けて、京都府の西脇知事は、記者会見で「極めて遺憾だ」と述べ、病院が課題を改善し、再び認定を受けられるよう努力するべきだとの考えを示しました。

京都第一赤十字病院の脳神経外科で手術の記録や安全管理についての検証などが不十分なケースがあったとして、京都市から行政指導を受けたことなどをめぐり、日本脳神経外科学会は、先月(3月)、専門医になるための研修を行う施設としての認定を停止しました。
これについて、京都府の西脇知事は、19日の定例の記者会見で、「重く受け止めなければいけない。救急医療において、非常に主導的な役割を果たしている点からも極めて遺憾だ」などと述べました。
さらに、認定の停止が地域医療に与える影響は限定的だという認識を示したうえで、病院が課題を改善し、再び認定を受けられるよう努力するべきだとの考えを示しました。
一方、国体=国民体育大会から名称が変わった国民スポーツ大会の開催方法をめぐり、一部の知事から開催方法などの見直しを求める声が出ていることについて、西脇知事は、「いきなり廃止というのは乱暴ではないか。廃止よりもそれぞれの都道府県の意見を尊重しながら、どのように見直すべきか議論していくべきだ」などと述べました。