福知山のクマ 立ち去る 倉庫内に足跡も

１８日午後、福知山市にある飲食店の倉庫に入り込んだとみられるクマは府や市などが１９日も確認を進めましたが、すでに立ち去ったあとだと分かりました。
倉庫内にはクマのものとみられる足跡などが残っていたということで、府は住民に注意するよう呼びかけています。

１８日午後１時半ごろ、福知山市夜久野町の飲食店の従業員から「クマが建物内に入ってきた」と警察に通報がありました。
府などによりますとクマは１頭とみられ、飲食店の裏にある倉庫にいる可能性があるとして、１９日も、設置したカメラの映像で確認したほか、最終的に専門の業者などが倉庫内に入って確認しましたが、すでに立ち去ったとみられるということです。
倉庫内は荒らされていたほか、通気口の付近にクマのものとみられる足跡や毛が残っていて、そこから逃げた可能性が高いということです。
足跡は幅が９センチで、クマは成獣とみられるということです。
京都府の担当者は「けが人がいなくてよかった。今の時期は、冬眠明けのクマがエサを求めて活発に動く時期なので、目に付くような場所に食べ物を置かないなど対策を徹底してもらいたい」と呼びかけています。
現場は福知山市にあるＪＲ下夜久野駅から西におよそ２キロの山間部です。