日銀がスタートアップ状況調査 京都は成功例誕生を期待

日銀が最近の金融や経済に関する話題を解説する報告書で、京都府内のスタートアップの現状について、大学発で成功例になり得る先行事例があるものの、経営を担える人材が不足していることなどが課題として指摘されました。

日銀が16日、公表した報告書では、国内のスタートアップの現状について調査結果をまとめています。
調査や報告には、日銀京都支店が全国の支店の中で初めて参加し、京都府内の現状について、京都大学を中心として再生医療などこれまでにない分野でスタートアップが成長しつつあり、注目されていると紹介しています。
一方で、▼技術面を担える研究者がいても、経営に特化した人材が不足していることや、▼近年、京都から大きな成長を遂げた事例が少ないため、相談体制が十分に構築されていないことなどが課題として指摘されました。
日銀京都支店は「京都は独創性が高く、将来、地域のロールモデルへの成長が期待できる事例も出てきていて、注目している」としています。