京都 仁和寺 遅咲きの「御室桜」満開

世界遺産に指定されている京都の仁和寺で、「御室桜」と呼ばれる遅咲きの桜が見頃を迎え、訪れた人たちを楽しませました。

京都市右京区の仁和寺では、江戸時代に「御室桜」が植えられたとされ、いまでは200本余りの桜が毎年花を咲かせ、国の名勝にも指定されています。
「御室桜」は、淡いピンク色の花をつけるサトザクラの一種で、土壌の影響で根が深くまで伸びず木の高さが2メートルほどまでしか成長しないのが特徴です。
遅咲きの桜として知られ、ことしも例年どおり美しい花を咲かせ、満開を迎えています。
訪れた人たちは、晴れ渡った空のもと境内を散策し、目の前に広がる満開の桜を写真におさめたり香りを楽しんだりしていました。
また、高さ1メートル余りの観覧台が去年よりも増設されていて、「御室桜」を一望できる絶景に見入っていました。
3人の子どもを連れた母親は「桜の木が低いので、子どもと桜の写真が撮りやすかったです。子どもが生まれてから来るのは初めてで一緒に見る桜は感慨深いです」と話していました。
姉妹で訪れた女性は「満開の花を見て幸せな気分になりました」と話していました。