京都市動物園 国内最高齢アムールトラ「アオイ」天国へ

京都市動物園で飼育されていた、アムールトラとしては国内最高齢の「アオイ」が9日死にました。
19歳でした。

アムールトラの「アオイ」は、平成16年に静岡県の日本平動物園で生まれ、翌年に繁殖のために京都市動物園にやってきました。
穏やかな性格で来園者から愛され、平成22年には、3頭のオスの赤ちゃんを出産し、立派に育てあげました。
京都市動物園によりますと、先月(3月)ごろから食欲が落ち、今月5日からは食事をとらなくなりました。
投薬治療などが続けられてきましたが、9日、獣舎で倒れ、手当てをしたものの死んだということです。
「アオイ」は、国内で飼育されているアムールトラとしては最高齢の19歳で、死因は腎不全とみられるということです。
京都市動物園では、10日から園内に献花台を設けています。
アムールトラは、アムール川流域のロシアや中国北東部に生息し、IUCN=国際自然保護連合から絶滅危惧種に指定されています。
「アオイ」が死んだことで、京都市動物園で飼育されているトラは、「アオイ」の子どもでオスの「オク」1頭だけとなりました。