京都 伏見 桜の下で「十石舟」にぎわう

古くから水運に使われていた舟を模した「十石舟」が京都市伏見区の川で運航されていて、桜が咲く中で訪れた人を楽しませています。

「十石舟」は、江戸時代を中心に水運に使われた舟を模してつくられたもので、京都市伏見区の川などおよそ5キロを運航します。
コース沿いには酒蔵などが建ち並んでいるほか、桜の木も百数十本あり、桜の見頃を迎えて多くの観光客が訪れています。
一部では桜がトンネルのようになっているところもあり、観光客はカメラをむけるなどして楽しんでいました。
この「十石舟」の運航は、地元の観光協会が、大阪と京都の水運の拠点として豊臣秀吉が基礎をつくった「伏見」の歴史を広く知ってもらうために行っています。
福岡市から訪れた女性は「船頭さんの歴史ある話が興味深かったです」と話していました。
また、神奈川県平塚市から訪れた夫婦は「両岸に桜が咲いていて、舟に乗ると迫ってくるようでした。来てよかったです」と話していました。
乗船には事前の予約が必要ですが、今月(4月)14日までは一部の舟の当日のチケットが発着場の売り場で発売されていて、運航は12月8日まで行われるということです。