障害ある人たちが新1年生にプレゼントするコサージュ作り

この春、小学校に入学する新1年生たちを祝おうと、障害がある人たちが、児童たちが入学式で胸につけるバラのコサージュ作りに取り組んでいます。

京都市下京区で発達障害や精神障害がある人たちが通所しながら作業に取り組む事業所では、新型コロナで学校行事の中止や縮小が相次いだ4年前、子どもたちを喜ばせようとバラのコサージュを手作りし、近くの小学校に贈りました。
これをきっかけに、事業所では毎年、入学式に合わせて新1年生にコサージュのプレゼントを始め、ことしは40校に贈ります。
作業は、あわせて80人ほどで去年12月から始めたということで、10日の入学式に向けて最後の作業を続けています。
3日は3人が集まり、長さ60センチの赤のリボンを何重にも巻いて、直径5センチほどのバラの形に整えていきます。
花びらが開いたようにふんわりと巻く一方で、緩まないよう巻く力加減が難しいということで、コツを教え合いながら仕上げていました。
コサージュはすでにおよそ2400個が完成し、順次、各学校に届けていて、学校からの喜びの声が励みになっているということです。
当初から制作しているという坂井一輝さんは、「自分も小学校に入学した時、一度家に帰ってしまったくらい不安な気持ちになったので、コサージュが子どもたちの励ましになればうれしいです」と話していました。