京都市バスの混雑緩和へ 6月から「観光特急バス」新たに運行

京都市内で市バスの混雑が課題となるなか、京都市交通局は6月から観光客向けに清水寺や祇園などに向かう「観光特急バス」を新たに運行することなどを決めました。

京都市内では、インバウンド需要の回復により、一部の市バス路線が混雑して乗れないなど課題になっていることから、京都市交通局は6月から車両を9台増やし、新しいダイヤで運行することを決めました。
それによりますと、土日と祝日に新たに「観光特急バス」を設け、▼京都駅と清水寺近くの五条坂を直接結ぶ便と、▼京都駅から五条坂や祇園など観光地を経由して銀閣寺に向かう便のあわせて2路線で運行します。
運賃は通常の市バスと異なり、大人500円、子ども250円で、市営地下鉄と市内を走るバスに1日に何度でも乗車できる「地下鉄・バス1日券」も利用できますが、「敬老乗車証」や定期券などは対象外だということです。
また、▼朝のラッシュ時に、一部の路線で限られた停留所に停車する「快速」を新たに走らせるほか、▼観光客の利用も多い東山や金閣寺方面の路線などを増便します。
このほか、市営地下鉄やJRの電車の到着時刻に合わせてバスの運行時刻を調整し、スムーズな乗り継ぎにつなげることにしています。
ダイヤの改正にあわせた新しい時刻表は、5月下旬ごろにホームページなどで確認できるということです。