紫式部の「源氏物語」モチーフの美術品展 京都文化博物館で

紫式部の「源氏物語」を書き写した写本や「源氏物語」をモチーフにした美術品を紹介する企画展が、京都市の博物館で開かれています。

企画展は、源氏物語をモチーフにした美術品を知ってもらおうと、京都市中京区の京都文化博物館が開いたもので、関係する美術品が24点集められました。
このうち、江戸初期に活躍した歌人の飛鳥井雅章が書き写した源氏物語の写本は、全54帖が並べられていて、よく知られている青1色の写本とは異なり、黄色や桃色、赤色など、やわらかでカラフルな装丁が印象的です。
また、全体の幅がおよそ7メートルにもなる六曲一双のびょうぶは、昭和にかけて京都で活躍した日本画家の※まつ本一洋が、源氏物語の第10帖をモチーフに描いたもので、光源氏が六条御息所との別れを惜しむ場面などを目で見て楽しむことができます。
京都文化博物館の学芸員、橋本章さんは、「ことしは光源氏と源氏物語に注目が集まっているのでぜひ楽しんで見ていただきたいですし、源氏物語が文化として育まれていった様子が伝わればと思います」と話していました。
この企画展は、京都市中京区の京都文化博物館で4月7日まで開かれています。
※まつは うかんむりに公と木