平年より2日早く宇治茶の「萌芽宣言」 一番茶収穫準備始まる

京都府は2日、宇治茶の新芽が育ち一番茶の収穫に向け準備を始める目安となる「萌芽(ほうが)宣言」を行いました。
「萌芽宣言」は平年より2日早いということです。

宇治市にある京都府農林水産技術センターの茶業研究所では、毎年、敷地内の茶園で生育状況を調べています。
この茶園全体のおよそ70%で新芽が一定程度成長すると萌芽を宣言することになっていて、2日、平年より2日早く、「萌芽宣言」を行いました。
宣言のおよそ1か月後には、一番茶の収穫ができるようになるということで、生産者は今後、収穫の準備を始めることになります。
研究所によりますと、先月(3月)下旬から一気に気温が高くなり、急速に成長したということですが、新芽は霜に弱いため、今後、生産者に対策を呼びかけることにしています。
茶業研究所の神田真帆所長は、「農家のお茶の芽の生育は順調だと聞いています。品質のよい宇治茶ができるよう生産者と協力していきたい」と話しています。