京都府警に「自転車取締小隊」発足 みずから乗って啓発も

自転車が関わる事故があとを絶たないことから、京都府警は、マナーの啓発や取締りを専門に行う組織「自転車取締小隊」を組織し、4月1日から活動が始まりました。

京都府警本部の交通部に新たに設置された「自転車取締小隊」は、警察官11人が任命されました。
京都市内を中心に事故が多い地域で重点的に取締りを行うほか、ふだんから青色のスポーツタイプの専用の自転車で移動し、警察官みずから模範的な乗り方を示すことでマナーの啓発にもつなげます。
1日は発足式が行われ、はじめに奥野雅義 交通部長が「自転車は幼児から高齢者まで幅広い年齢の人が利用する生活に密着した乗り物です。みずから乗り方を示し、交通安全に寄与してほしい」と訓示しました。
これに対し、石原直紀 小隊長が「正しい交通マナーの実践を通して、安全な交通秩序の実現を目指します」と決意を述べました。
警察によりますと、去年(令和5年)1年で京都府内で起きた自転車が関係する交通事故で亡くなった人は7人いて、けがをした人は908人にのぼるということです。
奥野 交通部長は「自転車を運転する際には、事故に遭わないようルールをしっかりと守ること、そして歩行者にも思いやりを持って、安全に運転してほしい」と話していました。