京都・祇園の春を彩る「都をどり」仕上げの稽古 「大ざらえ」

京都の春を彩る祇園の「都をどり」が開幕するの前に、芸妓さんや舞妓さんが仕上げの稽古を披露する「大ざらえ」が行われました。

「都をどり」は京都市東山区にある花街(かがい)「祇園甲部(こうぶ)」が毎年4月に開いている舞踊公演で、明治5年の初公演からことしで通算150回目を迎えます。
31日は1日の開幕を前に、仕上げの稽古の「大ざらえ」が行われ、色鮮やかな衣装を身にまとった芸妓さんや舞妓さんがきらびやかな舞を披露しました。
ことしの公演ではNHKの大河ドラマ「光る君へ」にちなみ、源氏物語をテーマにした演目も3つ用意されているということです。
舞の指導を担当する京舞井上流の五世家元で、人間国宝の井上八千代さんは「続けて見たいという人がいたことで、150回につながったと思います。今回も、相変わらずの部分と、少し新しい部分を見てほしいです」と話しています。
また、舞妓の真矢さんは「3年前、初めて舞台に立った時はコロナ禍でした。ことしはマスクをせずに稽古をすることができたので、『都をどり』もさらによくなると思います」と話していました。
「都をどり」は4月1日から30日まで開かれます。