京都市 観光課題に取り組む新組織設置へ 府との連携強化

京都市の松井市長は28日の記者会見で、部局を横断して観光課題に取り組む、新たな組織を設置することを明らかにしたうえで、府内での分散観光を促すため、京都府との連携を強化する考えを示しました。

京都市内の観光地で観光客による混雑や、マナー違反が課題となるなか、松井市長は28日に開いた記者会見で、観光課題に市役所全体で対応するため、部局を横断した組織を新たに設けることを明らかにしました。
松井市長は記者会見で「産業観光局だけでできることはかぎられている。部局横断で議論せざるをえない」などと述べました。
さらに、松井市長は「京都市域外の府内の観光資源も発掘し、海外のかたがたへの訴求力を高めていく必要がある」などと述べ、分散観光を促すため、府との連携を強化していく考えを示しました。
一方、「小林製薬」の「紅麹(べにこうじ)」の成分を含む健康食品を摂取した人が腎臓の病気などを発症した問題について、松井市長は市には28日朝までに健康被害に関する相談は寄せられていないことを明らかにしたうえで「市民の安全を確保するのが一番大切だ。厚生労働省と連携しながら、必要なことはしっかりやっていきたい」などと述べました。