芥川龍之介の作品 新たな発見をした研究員が講演会 京都

文豪・芥川龍之介の作品について、新たな発見をした東京の博物館の研究員が、発見のきっかけにもなった京都府立医大の図書館で講演会を開きました。

この講演会は、京都市上京区にある京都府立医科大学の図書館ホールで開かれ、およそ100人が参加しました。
芥川龍之介の「三つの指環」という作品については、長く発表の経緯がわかっていませんでしたが、医学の専門雑誌に最初に発表されたことが京都府立医科大学の図書館で確認されています。
講演会では、発見をした東京の博物館の研究員 木口直子さんが登壇し、スライドを使って、芥川龍之介が参加した講演の速記録を読み解いたことが発見につながったことや、文豪の作品が医学雑誌に掲載されていたことの驚きなどを語りました。
会場では、芥川作品のファンなどが熱心に耳を傾け、メモをとるなどして聞き入っていました。
講演会に参加した京都市左京区50代の女性は、「緻密に研究し調査されてきたことがわかりました。話を聞いているだけでワクワクしました」と話していました。
田端文士村記念館の研究員、木口直子さんは、「今回の講演会で、あまり知られていない芥川作品を読んでいただくきっかけになればと思います」と話していました。