福知山 花火大会検討会議 市の関与のしかたで議論まとまらず

福知山市の花火大会の会場で3人が死亡した事故が起きてから開かれていない大規模な花火大会について、再開するかどうか検討する最後の会議が20日に開かれましたが、福知山市の関与のしかたで議論がまとまらず、持ち回りで意見の集約をさらに行うことになりました。

11年前の2013年8月、福知山市の花火大会の会場で、露店の燃料容器から噴き出したガソリンに引火して爆発が起き、小学生を含む3人が死亡し、50人以上がけがをしました。
この事故以降、開催されていない市内の大規模な花火大会を再開させるかどうか、市では去年9月から、地元の商工会の関係者や大学教授、それに弁護士などで構成する会議が設けられ、20日、最後の会合が開かれました。
この中で提言案が示され、▽大会の規模は小さく始めて安心安全が確保できた場合のみ規模を拡大していくことや、▽当面は露店は出店させないことなどを盛り込みましたが、福知山市がどのように責任をもって関与すべきかで意見が相次ぎ、提言をまとめることができませんでした。
このため、持ち回りで意見の集約をさらに行い、今月末までに提言を市に提出したいとしています。
会議のとりまとめを行ってきた京都産業大学の浦中千佳央 教授は、「なるべく早く確実に今までの意見をまとめ、安心安全に花火大会を開催するために必要な提言を行いたい」と話していました。