「観光地や周辺など混雑で迷惑」京都市民の8割以上

旅行者が集中することで、地元住民の暮らしに影響が出る「オーバーツーリズム」が問題となる中、観光地やその周辺などが混雑して迷惑したと答えた市民が8割以上にのぼることが京都市の調査で分かりました。

京都市は市民の観光に対する意見やニーズを把握しようと、去年10月末から11月末にかけて18歳以上を対象にアンケート調査を行い、およそ2500件の回答を得ました。
この中で観光地やその周辺などが混雑して迷惑したか尋ねたところ、▼「とても当てはまる」▼「当てはまる」▼「どちらかというと当てはまる」と答えた人が合わせておよそ86%にのぼりました。
具体的にどういった点で迷惑したかについては▼路線バスや地下鉄など公共交通機関の混雑がおよそ82%、▼ごみのポイ捨てなど観光客のマナー違反がおよそ69%でした。
一方、京都市の発展に観光が重要な役割を果たしているかについては▽「とてもそう思う」と▽「そう思う」を合わせるとおよそ73%にのぼりました。
京都市は、調査の結果を踏まえて混雑の解消など、対策に取り組むことにしています。