時代とともに変化するひな人形を楽しむ企画展 京都

3月3日の桃の節句を前に、京都市にある博物館でひな人形展が開かれていて、時代とともに変化するひな人形の歴史を見ることができます。

京都市右京区にある「博物館さがの人形の家」で開かれている企画展には、おそよ100点のひな人形が展示されています。
この中では、ひな人形のルーツとされる「立雛(たちびな)」や「古今雛(こきんびな)」などと呼ばれる古い様式の貴重な人形が展示されています。
また、江戸時代中期に流行したという、「享保雛(きょうほびな)」は大型で、豪華に作られた衣装や小道具が特徴です。
さらに江戸時代後期に作られた「室町雛(むろまちびな)」は、人形としては小ぶりですが、衣装には金糸や銀糸などが使われ、品格のある姿に仕上げられています。
「博物館さがの人形の家」の事務長の秋山卓雄さんは「江戸時代から昭和にかけて特に京都で作られたひな人形を展示しています。時代によって顔や衣装が違うので、じっくり見て楽しんでもらいたい」と話していました。
この企画展は来月(3月)31日まで開かれています。