捜査中に窃盗などの罪で逮捕・起訴の京都府警警部補 懲戒免職

捜査で訪れた住宅から現金を盗んだなどとして逮捕・起訴された京都府警の警部補について、警察は22日付けで懲戒免職の処分にしました。

処分を受けたのは、京都府警察本部捜査2課に所属する林謙司警部補(57)です。
警部補は、京都市の高齢の女性の住宅から現金およそ300万円を盗んだほか、捜査のため訪れた住宅から現金や腕時計を盗んだとして、去年(令和5年)、逮捕・起訴され、その後の捜査で、捜査に協力した人への謝礼名目で捜査費7万円余りをだまし取っていたことがわかり、詐欺などの罪でも起訴されました。
警察によりますと、ほかにも▼防犯指導の名目で訪れた高齢者の住宅で現金1200万円を盗んだほか、▼亡くなった人の自宅から現金80万円を盗んだ疑いがあることが明らかになったということです。
調べに対して、警部補は「盗んだ金は借金の返済や飲食費に充てていた」などと話しているということで、警察は22日付けで懲戒免職の処分にしました。
また、上司にあたるあわせて12人についても、警部補の監督を怠ったとして、所属長注意や口頭厳重注意などの措置にしました。
京都府警察本部の森功治 首席監察官は「警察活動中に犯罪におよぶなど、警察への信頼を損なうあるまじき事案で、府民の皆様と被害者の方におわび申し上げます。職員に対する指導教養や業務管理を徹底し、信頼回復に努めます」とコメントしています。