住宅密集地に隣接する森にカメラ設置 50種余動物確認 京都

住宅密集地のすぐ脇にある京都市の森にカメラを設置し、野生動物の調査を行ったところ、3年にわたって50種余りの動物が撮影され、専門家は、多様な動物が私たちのすぐそばで生息していることに改めて気づかされる結果だとしています。

京都市動物園と環境保護などに取り組んでいる団体は、京都市東部の住宅密集地に隣接する森に3年間、カメラを設置して、どのような野生動物が暮らしているのか調査を行いました。
その結果、シカやイノシシなどの哺乳類14種、ヒヨドリなどの鳥類が40種、合わせて54種が確認されたということです。
このうち、京都府のレッドデータブックで絶滅危惧種に指定されている「クロジ」という鳥が撮影され、京都府内で観察されることは珍しいということです。
また、イノシシの親子やニホンジカなどの大型の哺乳類のほか、ニホンリスやテンの仲間のホンドテンなど小型の哺乳類も映っていて、住宅密集地のすぐそばで多様な動物が生息していることに改めて気づかされる結果だとしています。
京都市動物園の金原弘武さんは「こうした動物たちとどのように共存していくのか考えるきっかけにしてほしい」と話していました。