官製談合事件 宇治田原町の元理事に執行猶予つき有罪判決

宇治田原町が4年前(2020年)に発注した公園の造成工事をめぐり、業者に入札情報を漏らしたうえ、見返りに現金を受け取っていたとして、官製談合防止法違反などの罪に問われた町の元幹部に対し、京都地方裁判所は懲役1年、執行猶予3年の有罪判決を言い渡しました。

宇治田原町の元理事、光嶋隆被告(61)は、4年前の2020年9月、町が発注した公園の造成工事の一般競争入札をめぐり、京都府内の土木業者に設計金額を事前に漏らしたうえ、見返りに現金10万円を受け取っていたとして、官製談合防止法違反や加重収賄などの罪に問われました。
8日の判決で、京都地方裁判所の増田啓祐 裁判長は「入札を適切に行う管理職の立場にありながら、秘密性の高い設計金額を教えたうえ、謝礼を受け取っており、公務の公正に対する信頼を大きく失わせた。業者の申し出に安易に応じた犯行で動機に酌むべき点はない」と指摘しました。
そのうえで、反省の態度を示しているなどとして懲役1年、執行猶予3年、追徴金10万円の判決を言い渡しました。