「餃子の王将」社長殺害事件裁判 暴力団幹部の犯人性が争点に

「餃子の王将」を展開する京都市の会社の社長が銃撃を受け殺害された事件で、殺人などの罪でおととし起訴された福岡県の暴力団幹部の裁判を前に、7日、京都地方裁判所で争点や証拠を整理する手続きが初めて行われました。
裁判では、被告が銃撃し殺害したかどうかという犯人性が争われることになりました。

2013年(平成25年)12月に「王将フードサービス」の京都市の本社前で、社長だった大東隆行さん(当時72)が拳銃で撃たれて死亡した事件では、福岡県の特定危険指定暴力団・工藤会系の暴力団幹部、田中幸雄被告(57)が殺人と銃刀法違反の罪で起訴されています。
7日は京都地方裁判所で、裁判を前に裁判官と検察官、弁護士の三者が争点や証拠などを絞り込む「公判前整理手続き」が初めて行われました。
手続きは非公開でしたが、裁判所によりますと、田中被告も出席して事件の争点の整理と証拠の整理が行われ、裁判では、被告が銃撃し殺害したかどうかという犯人性が争われるということです。
次回の手続きは、来月(3月)6日に予定されていますが、関係者によりますと、初公判など裁判日程のめどはたっていないということです。
田中被告は何者かと共謀したとして起訴されていて、警察は被告に指示をした人物がいるとみて全容解明に向けた捜査を続けています。