福井県越前市で“紫式部も通った”北陸道の歴史振り返る企画展

ことしのNHK大河ドラマ「光る君へ」の放送にあわせて、主人公の紫式部とゆかりのある福井県越前市では、紫式部も通ったと考えられる北陸道の歴史を振り返る企画展が行われています。

大河ドラマ「光る君へ」の主人公、紫式部は、京都から当時の北陸道を通って現在の福井県越前市に来て、1年余り暮らしたとされています。
ドラマの放送にあわせて、越前市の武生公会堂記念館では先月(1月)26日から紫式部が通ったと考えられる北陸道の歴史を振り返る企画展がはじまりました。
このうち平安時代中期に書かれた辞書、「和名類聚抄」(わみょうるいじゅうしょう)には越前国府が現在の越前市を含む丹生郡にあったことが記され、都からは行きが7日、帰りが4日かかる距離だったことがわかります。
また、平安時代の貴族がふだん着として身につけていた「狩りぎぬ」や女性が外出する時に着用した「つぼ装束」なども展示され、紫式部が都から越前市まで来た当時の様子をうかがい知ることができます。
このほか、古代から近代までそれぞれの時代に作成された北陸道の地図なども展示されています。
越前市教育委員会の入江隆亮 学芸員は「北陸道でどんな人や物が通ったかを知り、道について改めて考える機会にしてほしい」と話していました。
この展示会は、来月(3月)24日まで開かれています。