大覚寺の大沢池 鎌倉時代の絵図に描かれた橋再現 京都

京都市の大覚寺にあり、国の名勝に指定されている庭園の池に、鎌倉時代の絵図に描かれていた橋が再現され、記念の式典が開かれました。

京都市右京区にある大覚寺の大沢池は平安時代に嵯峨天皇がつくったと伝えられていて、国の名勝に指定されています。
大覚寺は、寺が開かれてから再来年で1150年になるのにあわせ、鎌倉時代の絵図に描かれていた、池に浮かぶ島と岸を結ぶ橋を新たにつくることを計画し、6日完成を祝う式典が行われました。
式典では、寺とゆかりの深い菅原道真をまつる北野天満宮の関係者が神事を行い、神楽が奉納されました。
そして、関係者が橋の渡り初めをしました。
橋は長さが12メートル余り、幅は1.5メートルで、ひのきで作られていて、寺ではおよそ700年ぶりに橋が架かったとしています。
また、橋の近くには、百人一首にある和歌の舞台となった「名古曽滝跡(なこそのたきあと)」があることにちなみ、橋は「名古曽橋」と名づけられました。
大覚寺の山川龍舟門跡は「すばらしい橋ができました。歴史のロマンを思い浮かべながら渡ってほしいです」と話しています。