「村上隆 もののけ 京都」3日から京都市京セラ美術館で開催

伝統的な絵画の表現と、アニメや漫画などを結びつけた作品を発表し、世界的に活躍している村上隆さんの大規模な個展が、3日から京都市京セラ美術館で開かれるのを前に、関係者を招いて内覧会が行われました。

京都市左京区の京都市京セラ美術館で始まるのは、伝統的な絵画の表現と、アニメや漫画を結びつけたアート作品などで世界的に評価されている村上隆さんの個展で、2日は、関係者向けの内覧会が行われました。
会場には、今回のために制作された新作、160点を含む合わせて170点が展示されています。
新作の多くは、江戸時代に京都で活躍した絵師たちの代表作に込められたねらいや手法を読み取って、さらに独自に解釈し直して表現しているということです。
このうち、「風神図」と「雷神図」は、伝統的な構図を踏まえながら、アニメ化された独自のキャラクターで表現しています。
また、江戸時代の京都の様子を描いた「洛中洛外図 岩佐又兵衛 rip」は、寺社や無数の人物の中に、花をモチーフにした独自のキャラクターが登場したり金ぱくのどくろを重ねて雲を表現したりした大作です。
企画した京都市京セラ美術館の高橋信也ゼネラルマネージャーは「平安時代の大和絵が現代のアニメやコミックにつながっているという村上さんの考え方は、京都と必然的につながっていてこれまでにない村上さんの作品を見ていただけるはずです」と話していました。
「村上隆 もののけ 京都」展は3日から9月1日まで開かれます。