新名神 大津〜城陽間 工事難航し2024年度中の開通困難に

来年度(2024年度)中の開通を目指していた新名神高速道路の大津市から京都府城陽市までの区間の工事が難航しているとして、NEXCO西日本はこの区間の来年度中の開通が困難になったことを明らかにしました。

新名神高速道路では、名神高速道路や京滋バイパスの渋滞を緩和するため▼大津市に設けられる大津ジャンクションと▼京都府城陽市の城陽ジャンクション・インターチェンジの間の25.1キロの区間で、9年前の2015年から建設が進められています。
この区間について、NEXCO西日本は来年度中の開通を目指していましたが、これが困難になったことを明らかにしました。
その理由について、NEXCO西日本は▼大津市内の橋を建設する現場で硬い岩が見つかり、破砕する工事に時間がかかるほか▼京都府内で地盤改良が必要な範囲が、大幅に広がったためだとしています。
今後、工程を精査したうえで、開通時期を改めて示したいとしています。
NEXCO西日本は「工事の安全を確保しながら、一日も早い開通を目指して事業を進めていきます」とコメントしています。

【城陽に計画中のモール “開業は開通後”】
新名神高速道路の城陽ジャンクション・インターチェンジの周辺では、アウトレットモールの建設が計画されるなど、企業誘致などへの期待が高まっています。
今回、開通が延期となり、アウトレットモールの開発や運営などを行う「三菱地所・サイモン」は、「車での来場者が多いことが想定されていて、施設の開業は新名神高速道路の開通後を予定しています」とコメントしています。