南丹市の日吉ダム 貯水率一時2%下回るなど影響懸念

京都府内では所によって雨が少ない状態が続いていて、南丹市にある日吉ダムでは一時、貯水率が2%を下回るなど影響が懸念されています。

京都府内では去年の9月以降、雨が少ない状態が続き、近畿地方整備局によりますと、南丹市にある日吉ダムでは先月(12月)28日には貯水率が1.9%にまで下がるなど、これまでにない水位の低下が起きているということです。
15日の貯水率は10%程度と依然として水位が低い状態で、通常の水面の位置がくっきりと見えていました。
また、日吉ダムの貸しボートの乗り場では、水が引いて湖底が露出したためボートが乗れなくなっていて、この時期には本来は使わない別の乗り場にボートを移して営業を行っていました。
このため、日吉ダムの放流量は、1秒間に1.89立方メートル程度と去年の同じ時期に比べて半分以下に減らしています。
ダムの水が流れ込む桂川や通称、保津川の水量も低下していて、観光名所の保津川下りも年始からの営業ができなくなっているということです。
府内のダムでも特に日吉ダムの水位が下がっているということで、こうした状況が長引くと農業にも影響するのではないかと懸念されています。