京都 西陣織で源氏物語の世界を表現した企画展

京都の西陣織で源氏物語の世界を表現した企画展が、京都市の美術館で開かれています。

この企画展は、京都市下京区にある「西陣織あさぎ美術館」で開かれていて、美術館が所蔵する西陣織の中から源氏物語にまつわる帯や掛け軸などおよそ30点が展示されています。
このうち、幅65センチ、長さ4メートル余りの「国宝 源氏物語」と名付けられた帯は、国宝に指定されている源氏物語絵巻の一部をモチーフに作られています。
金ぱくや銀ぱくを使い、豪華に織りあげられていて、光源氏のまなざしや装束が繊細な織物の技術で再現されています。
また、「紫式部」と名付けられた帯は、平安時代の調度品や物語に登場する楽器などがデザインされていて、みやびな世界観を楽しむことができます。
西陣織あさぎ美術館の塚本喜左衛門 館長は「紫式部が描いた平安時代の世界観を西陣織で堪能してもらえれば」と話していました。
この企画展は、ことし6月30日まで開催されています。
※開館時間は午前10時から午後5時、月曜日が休館