世界遺産の下鴨神社でことし1年のけがれを落とす大祓式

京都の世界遺産、下鴨神社で31日、ことし1年のけがれを落とす「大祓式」が行われ、参拝者が身を清めて新年の無病息災を願いました。

京都市左京区の下鴨神社で行われる「大祓式」は、平安時代から続くとされる伝統行事です。
31日は、境内にある御手洗池の前に参拝者などおよそ70人が集まり、はじめに神職が「大祓詞」を読み上げました。
このあと参拝者は、「人形」と呼ばれる人の形をした紙に息を吹きかけたり、体になでつけたりしてけがれを人形に移し池に流していました。
また、きょうまでに全国から送られてきた人形は、神職がまとめて池にまいていました。
参拝者は静かに祈りをささげながら新年の無病息災を願っていました。
京都市の女性は、「ことしは小さいケガが多かったのでおはらいに来ました。来年は健康に過ごしたいと思います」と話していました。
また、夫と幼い娘と一緒に来た京都市の女性は、「来年から夫が転職するので、清々しい気持ちで新しいことにチャレンジしてほしいと願いました」と話していました。