手で触って楽しむ 市川團十郎を描いた浮世絵展 下京区

江戸歌舞伎をけん引した、七代目から九代目の市川團十郎を描いた浮世絵を複製した作品の展示会が、京都市で開かれています。
作品は、特殊な加工で表面に凹凸がつけられ、手で触って楽しむこともできます。

京都市下京区の書店で開かれている展示会は、江戸歌舞伎をけん引した七代目から九代目の市川團十郎の活躍は、浮世絵によって世間に伝わっていたことを知ってもらおうと企画されたもので、浮世絵の複製画などおよそ30点が展示されています。
複製画は、いずれも特殊な印刷技術で人物や衣装の柄などに合わせて表面に凹凸がつけられていて、手で触って楽しむこともできます。
また、「総角の助六(あげまきのすけろく)」という作品は、九代目が明治29年4月に東京の歌舞伎座で演じたワンシーンが描かれたもので、原画と複製画を見比べることができます。
現在、京都市東山区の南座では十三代目市川團十郎の襲名披露公演が行われていて、展示会場には歌舞伎ファンも訪れ熱心に見入っていました。
実行委員会事務局長の吉田和夫さんは、「触ることもできるので質感も楽しんでもらいながら鑑賞してほしいです」と話していました。
作品展は、京都市下京区の大垣書店京都本店で今月(12月)25日まで開かれています。