八幡 円福寺 境内の木“大根ツリー“に 漬物作りで天日干し

京都府八幡市にある禅寺で境内の木の枝いっぱいに白い大根をつるし、「大根ツリー」とも呼ばれる恒例の「大根干し」が行われました。

八幡市にある禅寺の「円福寺」では毎年、年末に、僧侶のたく鉢で地域の農家から寄せられる大根を天日干しにする「大根干し」を行っています。
ことしは900本の大根が集まったということで、この日は修行僧たちが高さおよそ15メートルあるいちょうの木にのぼって数本ずつまとめた大根をつるしました。
22日は、八幡市に隣接する京田辺市で最低気温がマイナス3.3度となるなど今シーズン一番の冷え込みとなりましたが、修行僧らは掛け声を出しあいながら元気よく作業を進めていました。
白い大根を枝いっぱいに干した姿は「大根ツリー」とも呼ばれ、地域の人に親しまれているということです。
参加した修行僧は、「大根干しは1年を締めくくる意味でも重要な行事です。頂いた大根を丁寧に干しました」と話していました。
大根は、3週間ほど干されたあと、3年間、塩とぬかで漬け込んでたくあんに加工され、修行僧の貴重な食料になるということです。