文化庁移転から約9か月 都倉俊一長官に聞く

ことし、京都に移転した文化庁の都倉俊一長官がNHKのインタビューに応じ、京都から日本の文化や芸術を世界に向けて積極的に発信していく考えを示しました。

文化庁はことし3月、京都市上京区の新庁舎に移転し、5月から本格的に業務を開始しました。
およそ9か月がたち、移転した意義について、都倉長官は「全国の文化、芸術、文化財を維持・発展させることは大切な仕事だが、これらを世界に発信していくことはもう1つの文化庁の大きな仕事で、僕の役割だと思っている。韓国が大成功してるように文化、芸術、エンターテインメントを1つの大きな輸出産業として育成する。『京都発』は世界の人たちにネームバリューがあるのでそれを大いに利用させてもらいたい」と述べました。
そのうえで、「アジア版グラミー賞を着々と進めている」と述べ、民間とともに国際的な音楽賞を創設し、その授賞式を京都で開催することに取り組む考えを示しました。
一方、京都に移転したことで生じている課題については「他省庁との連携など霞ヶ関でないと難しいようなことがたくさんある。将来、官庁の地方移転があれば、文化庁の京都移転が1つのサンプルになる。現実を踏まえて、うまく機能させていく工夫をいま毎日やっている」と述べました。
都倉長官はおととし(2021年)就任。
東京都出身の75歳で、ピンク・レディーの「ペッパー警部」や「UFO」など、数多くのヒット曲を生み出してきた作曲家です。
NHK紅白歌合戦を締めくくる「蛍の光」の指揮も担当しています。