車いすをキーウへ 計300台に 京都のボランティア団体

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が続く中、京都市のボランティア団体が1年半前から現地に届けている車いすが、300台にのぼることになりました。

京都市内の高齢者施設や病院などで車いすの点検や修理を行っているボランティア団体は、去年7月からけがをした人や避難生活を続ける高齢者たちに利用してもらおうと、提供された車いすを修理して、首都キーウに届ける活動を続けています。
15日に発送する60台で、あわせて300台となり、14日は、久御山町の工場で団体のメンバーたちが集まって、タイヤに空気を入れたり、ネジの緩み具合を確認したりして、最後の点検を行いました。
団体によりますと、提供される車いすの数は減ってきているものの、現地からは「けが人が増え続けていて車いすが足りない」という声が寄せられているということで、団体は引き続き提供を呼びかけています。
ボランティア団体「スイマルク」の谷口博 代表は、「世界中で平和が脅かされる状況が続いていますが、ウクライナへの関心を持ち続け、必要とする人がいるかぎり、車いすを届けたいです」と話していました。