“運転技能の衰えなど確認“ 高齢ドライバーの講習会 京丹後

車を運転する際の反応の遅れなど、高齢者に特有の運転技能の衰えなどを理解して安全に運転してもらおうと、京丹後警察署が高齢者を対象に講習会を開きました。

この講習会は京丹後警察署が、京丹後市の自動車学校で開き、ふだんから車を運転している69歳から88歳までの高齢者20人余りが参加しました。
参加者は、紙に書かれた数字を順番になぞる時間を計ったり、次々と光るランプに触って敏しょう性を計測する装置を使ったりして、反応速度が年齢によってどの程度衰えているか確認しました。
また、教習所のコースでは運転の実技も行われ、ハンドルの操作のしかたや急ブレーキの踏み方などを改めて、教官から指導を受けていました。
京丹後警察署によりますと、京丹後市ではことし交通死亡事故は4件で、5人が死亡していますが、すべて65歳以上の高齢者が運転する車による自損事故だったということです。
講習を受けた70代の女性は「この地域に住んでいるので病院への通院や買い物もあり、車には乗らないと不便もあるので、安全運転には心がけたいです」と話していました。
京都府警察本部によりますと、高齢になって運転に不安をおぼえたら、障害物を自動で検知するサポートカーを活用することや免許の返納も選択肢のひとつとして検討してほしいとしています。
京丹後警察署交通課の寳壁崇課長は「身体機能の変化をしっかり自分で認識して、安全運転に心がけていただきたいです」と話していました。