京都 秋の観光シーズンピーク あの手この手で混雑緩和!

秋の観光シーズンがピークを迎えるなか、京都では神社仏閣や観光地に多くの人が訪れています。
観光客でにぎわう24日の市内の様子と、あの手この手で混雑の緩和に取り組む現場を取材しました。

観光地周辺の渋滞の緩和につなげようと、京都市のショッピングモールでは、平日限定で観光客向けに駐車場を無料で開放しています。
京都市右京区のショッピングモールでは、今月(11月)から道路の混雑対策として、目的地手前の駐車場でマイカーを降りて公共交通に乗り換える「パークアンドライド」の取り組みを広めようと、平日に限って、市内の観光客を対象に駐車場代を無料にしています。
店に駐車券と一緒に拝観券など観光したことが証明できるものを提示すると駐車料金が無料になる仕組みです。
また、観光バスを対象に、駐車スペースを無料で貸し出す取り組みもあわせて行っています。
観光地で乗客を降ろしたあと、迎えまでの待機場所として利用してもらうことで、路上駐車の解消につなげたい考えです。
イオンモール京都五条の久保田淳子さんは「地域の困りごとを一緒に解決したいと始めました。電車やバスをうまく活用して観光名所に足を運んでもらいたい」と話しています。
この取り組みは来月(12月)8日までの平日に行われています。

【「ピクニックプラン」で混雑緩和を】
京都市内の飲食店が、食を通じて混雑緩和につなげようと、「ピクニックプラン」を提供しています。
取り組みを行っているのは、明治43年に創業し、京都市左京区でフレンチや洋食を提供しているレストランです。
「ピクニックプラン」はローストビーフのサンドイッチなどの料理を提供するとともに、観光客が比較的集中していないおすすめのピクニックスポットを合わせて紹介することで、混雑緩和につなげようという試みです。
「開晴亭」の佐々木行浩 代表取締役は「『オーバーツーリズム』が問題になるなか、食を通じて混雑の分散化ができないかと、この企画を思いつきました。お店と違う雰囲気のなかで楽しんでもらえたら」と話していました。
プランは、レストランのホームページから事前の予約が必要です。